数珠は、仏教の信仰や祈りの際に使用される大切なアイテムです。
日本では、お寺や神社、仏具店などで購入できるほか、近年ではオンラインショップでも手軽に手に入れることができます。
数珠はその種類や素材によって、見た目や価格が大きく異なるため、選ぶ際には自分の目的や予算に合わせたものを見つけることが大切です。
どこで購入できるのか、そしてその選び方について詳しくご紹介します。
数珠はどこに売ってる?今すぐ買えるお店5選
「明日お通夜なのに、数珠がない!」
そんなときに焦らないように、どこで数珠が買えるのかをチェックしておきましょう。意外と身近なお店でも手に入るので、いざというときに役立ちます。
① 仏具専門店での購入
まず一番確実なのが、仏具専門店です。宗派別の数珠や高級感のあるものまで種類が豊富で、店員さんが丁寧にアドバイスしてくれるのが安心ポイント。地域の商店街や寺院近くにあることが多いですよ。
② 百貨店やスーパーの仏具コーナー
大手の百貨店やイオンなどの大型スーパーには、仏具売場が設けられていることがあります。葬儀前後で急いでいるときにも、アクセスの良さが助かりますね。
③ ホームセンターやドラッグストア
実はホームセンターや一部のドラッグストアでも、簡易的な数珠が販売されていることがあります。価格も比較的安めで、急場しのぎには十分なクオリティ。地方ほど置いている確率が高いです。
④ ネット通販(Amazon・楽天など)
「買いに行く時間がない!」というときは、ネット通販が心強い味方。Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングなら、当日発送や翌日配送にも対応している商品が多くあります。レビューをチェックして選べるのもポイント。
⑤ メルカリなどのフリマアプリ
少しでも安く抑えたいなら、フリマアプリという選択肢も。状態の良い中古品が出品されていることもありますが、宗教用品なので清潔さや前使用者が気になる人は注意が必要です。
数珠が必要なシーン3つと持っておきたい理由
数珠って、日常ではあまり使うことがないアイテムかもしれません。でも、いざというときに「持っておけばよかった…」と後悔することも少なくありません。ここでは、数珠が必要とされる主な場面と、持っておくと安心な理由を紹介します。
① 葬儀や法事などの弔事
もっとも数珠が必要になるシーンが、葬儀や法事といった弔事の場です。焼香の際には数珠を左手に持つのがマナーとされており、持っていないとちょっと気まずい空気になることも。宗派によって細かな作法が異なる場合もありますが、数珠を持っているだけで印象が大きく変わります。
② 仏壇へのお参りや墓参り
実家に帰省した際やお盆・お彼岸などで仏壇に手を合わせるとき、数珠があると気持ちも引き締まります。とくに年配の方からは「ちゃんとしている子」と思われやすい場面なので、意外と見られてますよ。
③ 急な弔問時に困らないため
突然の訃報で通夜に駆けつけるとき、服装と同じくらい大切なのが数珠です。バッグにひとつ入れておくだけで、「あってよかった…!」と思える瞬間があるはず。普段使わなくても、いざというときに備える意味で持っておくと安心ですね。
数珠の選び方4つのポイント
「どれを選べばいいのか分からない…」
そんな人も多いのが数珠選び。でも大丈夫、ポイントさえ押さえれば自分に合った一本が見つかります。ここでは、選ぶときにチェックしておきたい4つのポイントを紹介します。
① 宗派に合った数珠を選ぶ
実は宗派によって数珠の形や珠の数、持ち方まで異なります。自分や家族の宗派が分かっていれば、それに合った正式なものを選ぶのがベスト。ただし、不明な場合や幅広く使いたい場合は「略式数珠(一般用)」を選べば、どの場面でも無難に使えます。
② 男女で異なるデザインに注意
数珠には男女別のデザインがあります。男性用は珠が大きめで色もシック、女性用は小ぶりで華やかな色合いが多いです。サイズや色合いで迷ったら、店員さんに聞くのが安心ですよ。
③ 素材や色で選ぶ
数珠の珠には、木製、石製、ガラス製などさまざまな素材があります。木製は手に馴染みやすく、石製は重厚感と高級感が特徴。天然石はお守り感覚で選ぶ人も多いです。色も落ち着いたトーンが好まれますが、個性を出すなら淡い色やアクセントのあるデザインもおすすめです。
④ 念珠袋のセットも確認
数珠だけを買っても、持ち運ぶときに困ることも。専用の念珠袋(数珠袋)があると、バッグの中でも傷みにくく、マナー的にも◎。セット販売している商品も多いので、チェックしてみてくださいね。
数珠を買い忘れたときの対処法3つ
「やばい、数珠持ってくるの忘れた…!」
そんなときでも大丈夫。焦らず、状況に応じてできることを考えてみましょう。ここでは、買い忘れたときに試せる3つの対処法をご紹介します。
① 会場で借りられるか確認する
最近の葬儀場では、数珠の貸し出しをしてくれるところもあります。恥ずかしがらずに受付の方に聞いてみましょう。とくに弔問客が多い葬儀では、そういった対応が整っている場合があります。
② 同伴者に相談してみる
家族や友人など、同じタイミングで参列する人がいれば、予備を持っていないか相談してみるのもひとつの手です。意外と「持ってきたけど使わないから貸すよ」というケースもあります。
③ 応急的に代用できるアイテム
どうしても用意できない場合、手を合わせるだけでも失礼にはあたりません。ただ、念のため黒や落ち着いた色のブレスレットなどを左手にかけておくと、遠目には数珠のように見えることも。あくまで応急処置なので、後日きちんとしたものを用意しておくと安心です。
ネットで買う?実店舗で買う?それぞれのメリット・デメリット
数珠を購入するとき、「ネットで買うか」「実店舗で買うか」迷いますよね。どちらにも良い点と気をつけたい点があるので、ここでしっかり整理しておきましょう。
① ネット通販のメリット・デメリット
【メリット】
- 家にいながら手軽に買える
- 商品数が圧倒的に多い
- 価格比較やレビューがしやすい
- 翌日配送などスピード対応も充実
【デメリット】
- 実物の質感やサイズ感が分かりづらい
- 宗派に合っているか判断しづらい
- 写真と実物が違うケースもたまにある
ネットは急ぎで欲しいときや、近くに仏具店がない人にはとても便利です。ただし、信頼できるショップやレビューを確認して選ぶのが失敗しないコツです。
② 実店舗での購入のメリット・デメリット
【メリット】
- 実際に手に取って選べる
- 店員さんに直接相談できる
- 宗派に合わせた数珠を案内してもらえる
- 質の高い商品が揃っていることが多い
【デメリット】
- 商品の種類が限られることも
- 価格がネットよりやや高めな場合がある
- 店舗まで足を運ぶ必要がある
実店舗は、特に初めて買う人や宗派にこだわりがある人におすすめ。安心感を求めるなら、やっぱり直接見て選ぶのが一番です。
③ 自分に合った買い方を見極める
時間がない人や価格を重視したい人はネット、じっくり選びたい人や不安がある人は実店舗がおすすめ。どちらを選んでも「自分にとって後悔しない買い方」を意識するのが大切です。
初めて数珠を買う人におすすめの入門モデル3選
「数珠って高そう…」「どれを選べばいいか全然わからない」
そんな初心者さんに向けて、はじめの1本にぴったりな入門モデルを紹介します。どれも手に取りやすく、法事や葬儀でもしっかり使えるアイテムです。
① コスパ重視で選ぶ「略式数珠」
略式数珠は宗派を問わず使える万能タイプ。Amazonや楽天でも2,000円前後で購入できて、見た目もきちんと感があります。急ぎで必要なときや、「とりあえず1本持っておきたい」という方におすすめです。
② 汎用性の高いデザイン
無難な黒・茶・グレー系の数珠は、どんな服装にも合わせやすく、男女問わず使えます。女性なら藤色やローズクォーツなど、ほんのり華やかな色味も人気です。長く使えるよう、シンプルで上品なものを選ぶのがコツ。
③ 初心者に人気のブランド
「日本製にこだわりたい」「品質にも安心感が欲しい」という人には、京都の老舗仏具ブランド「はせがわ」や「中山堂」の商品が人気。価格はやや高めでも、長く使えるクオリティの高さが魅力です。実店舗でも取り扱っているので、実物を見て選ぶのもおすすめ。
まとめ:数珠はいつでも備えておくのが安心
数珠は、使うタイミングが突然訪れるもの。
「もっと早く準備しておけばよかった…」とならないためにも、ひとつ持っておくと安心です。
今回ご紹介したように、実店舗でもネットでも手軽に購入できますし、略式数珠なら宗派にこだわらず幅広く使えます。
選び方やマナーを知っておくだけでも、弔事の場での印象はぐっと変わるはず。
急ぎで必要な方も、じっくり選びたい方も、ぜひこの記事を参考に、自分に合った一本を見つけてみてくださいね。
コメント